【SexyZone】『命が惜しければ応援うちわを作れ』などと友が脅すので震えながらチャレンジしてみた話
ねーーーーー、THE FINEST良曲すぎません!!???!
好きだが。
大っ好きだが。
こんなドくそおしゃ曲入ったアルバムひっさげたツアー、楽しみで楽しみ過ぎてバクハツしそう……えっ、待ってみんなこのじりじりアルバム待ち遠しい気持ちやツアー楽しみな気持ちを抱えて生きてるの……? どうやって? 苦行じゃん!
世の中の苦行に勤しむ皆様方に幸多からんことを願ってしまう。
そんなこんなでわたしです。
2021夏に唐突にセクゾ落ちしてから一年弱、とうとうツアー参戦できることになりました! YATTA-NE!
これまでも一応、吉祥寺のライブハウスから東京ドームにいたるまで気になったアーティストは年一くらいで観に行ってましたが、特定アーティストのツアーを複数公演追いかけるのは(たぶん)初めてのことです。いや~~ほんっと楽しみ! 人生にこんな楽しみが待ってるなんて、頑張って生きてみるもんですね。
※なんなら全ての都市に行きたい気持ちでチケット申し込みしましたが、ま~~当たらなくってビックリした! ついでに当日まで座席が分からないという文化も初めてでこれまたビックリ。初めての文化って興味深くて楽しい。
そんな楽しみすぎて苦しい毎日、考えるのは新しいアルバムのこととライブ当日のことばかり。特に当日については心配半分、楽しみ半分。なにせ初めてのジャニーズコンサートなので、お作法が全くわからない。何着て何持ってって何に気を付けて何をしたらいいのか!
基本が心配性なので、心配になるたびにお友だちを捕まえては質問です。
一番参考になったのはKさん(聡ちゃん担)の
『他人が顔を見る妨げにならないのを基準にすればいい。
アイドルのコンサートで顔見るの邪魔されるのは悪だから!!!』というもの。
す……すっげー説得力。
確かにあのとんでもないキラキラを浴びに行っているのに、傍にいる人の腕やら頭やらで視界が阻害されるのはいただけない。
当日はヒール履かずに体の横幅からはみ出すようなものを持たずに、あとなんか汗のにおいとか気を付けて参戦したいと思います!
※これまで参戦したライブって、基本両手上げてぶっ通しでジャンプして大騒ぎみたいな感じが多かったので本当に当日周りにご迷惑おかけしないようにしたいです。だって顔が見えないのは悪だから……!
さておき。
そんなツアー心構え相談会を何度か繰り返しているうちに、お友だちのCさん(AB担さん・聡ちゃん推し)からこんなことを言われました。
「そういえばわたしさん、うちわは作らないんですか?」
うちわ……うちわか~~~!!!
いや存在は知ってるんですけど、いかんせんアイドル推しの経験が浅くてですね。アレの存在意義がまだよく分かっていないんですよ。
多分カウントダウンコンサートとかだと、どのグループを推しているのかを示すのに必要なんだろうなと思うんですけど、グループ単独コンサートならペンラがあれば事足りそうな気がしません?
ついでにファンサって概念もよくわからないんです。
なにせ現場に入ったことがないから、相手から視認されてなにかアクションがあるなんてまるで想像できない。なんか、遠い世界で行われている、なんか、すごいなにかみたいなあやふやなイメージ……。
しかもわたし……認めるのがとても悔しいけれど抗いがたく菊池担じゃないですか。
てことはもう、会場の空気がすでに希釈された菊池風磨という概念な訳で、それを浴びられれば満足というか……健やかに楽しくかっこよくお歌を歌ってもらえればもう充分というか……。
そんなぼんやりした話をくどくどと繰り返すわたしさんに、Cさんが突然言い放ちます。
「そんな心構えじゃ死にますよ?」
えっ、なになに急に物騒。
基本、穏やか明るいCさんなので、このテンション感はめずらしいです。
死にに行くつもりはないですけど、ツアーってそんなに怖いとこなんです?
「死にますよ? いいですか、わたしさん。うちわは盾です」
なんて……?
「ペンラが剣。うちわが盾。揃えることで初めて、わたしたちはアイドルの輝きと戦えるんです。
わたしさん、冒険者一年生で装備新調せずに洞窟で死ぬタイプなんですか?」
ごめんごめん、ちょっと何言ってるかわかんないです。
「じゃあ想像してみてください。ライブです。そこには普段のバラエティー番組とかと比べ物にならないカッコいいに全振りした菊池風磨君がいます」
うぐ……っ!!!!
「カッコいいに全振りした菊池風磨君が、わたしさん好みの声でわたしさん好みの曲を歌って、時には会場を移動して距離が近くなったりします」
う……あ……。
「装備もなしに、それに耐える……と?」
待って、それ以上は待って。
「わかりますか? 彼らはアイドルなんです。アイドルが最大の輝きを放つのは現場なんです。その輝きをわたしさんは盾もなしに正面から受け止められるんですか? わたしは無理です。無力なわたしたちには、現場ですがりつく盾が必要なんです!」
うん、うちわ作るね!!!!!
いやほんと、この説得力ったらなかったんですよ。
円盤ですら情緒がひっちゃかめっちゃかになって一時停止の鬼になるわたしさんですが、当然当日のライブはノンストップで推しを浴びることになる。友人に縋りつくわけにもいかない、だって顔を見る邪魔をするのは悪だから。
だったら……必要だよね……縋りつくための何かが。
無力なわたしさんが生き残るための装備、応援うちわ。
なんとか頑張って作ってみましょ。
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結論:素人が生中な気持ちで手を出しちゃいけなかったねーーーー!!!!
まさかGWを3日も使うことになるとは!
次は業者に頼むかもしれないな……ノウハウ0からスタートしたのでほんっと時間かかってしまいました。でもなんだかんだ物作るのは好きなので、またひーひー言いながら作るかもしれないです。
そんなこんなで、ここからは素人の素人によるうちわ作成記です。
おそらくこれからうちわを作りたい人にはなんの参考にもなりません。
うちわ上級者のかたにおかれましては、生温かい目で見ていただければ幸いです。
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まずはデザイン~。
うちわで大事なのは視認性とは思いつつ、色が紫なら誰担当かは一目瞭然、せっかくの初めてうちわだし自由に作ろうなどと考えながら三億年ぶりぐらいにフォトショップを起動します。
……今のPCに初めてフォトショップを入れたので、完全無調教です。
うっわ……野生のフォトショップ使いづら……。
思わぬ伏兵に白目を剥きながらあ~でもない、こ~でもないと文字を配置していきます。
今回のアルバムのジャケットが80’s90’sを意識したレトロポップ調だったので、ここはネオン管っぽいデザイン一択でしょう。
名前が漢字でどどーーん! と入っていると、恥ずかしくなって現場で持たない可能性があるので、ローマ字で、KIKUCHIは文字数多いからFUMAでいこう。
……と、ここまでは順調に決まったのですが、う~ん、イマイチ好みのフォントが見つからない。
「……しゃーない、ほんの四文字だし、作るか……」
※既存のフォントをベースに作ったので、大したことはしてません
遊びにはいつも全力のわたしさんなので、迷った時は面倒くさそうなほうに舵を切ります。阿呆です。でもそんな自分が嫌いではありません。
ネオン管ぽいフォント……ネオン管ぽいフォントと唱えながら一文字ずつデザインを進めていく。
初めてのうちわ、野生のフォトショップ、完全に忘れているデザインノウハウ。
うちわってほんっとデザイン難しいんですね!!!
というか、目的意識があやふやなままデザインを始めたわたしさんが悪いんですけど! それはそう。でもアイドルの輝きから命を守るデザインなんて生まれてこのかた考えたことねーんですよね、初心者に無理難題言わないで欲しい。
そんな訳で初日はデザインを考えるだけで終わってしまいました。
ぐねぐねしながら作った、パイロット版応援うちわデザインがこちら。
※下書きなのでまだ線を整えてません
今回のうちわは、ネオン管ぽさを出すために黄色部分は厚みのある素材を切り抜いて作ろうと目論んでいます。
……はい。
うちわ作ったことがある方ならわかりますでしょうか。
あのねー、こんな細かい文字を切り抜くのは素人には不可能!!!
実際に手を動かし始めたらすぐ、こんな絵にかいたような机上の空論はないなとわかりました。だってThe Highlightの部分、線の太さが2㎜なかったもん……。
ただでさえ曲線をデザインナイフで切るのは集中力が必要で大変。
アルバムタイトルは削って、FUMAの線ももう少し減らしましょうかね。
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2日目、プリントアウトして線の細さに気づいたわたしさんは、泣く泣くデザインを減らしました。
残念ではあるけれど、完成しないのでは意味がありません。
時間をかけた結果、これが可愛いのかどうかもわからなくなってきましたが、そこはご愛敬。物作ってる本人に良し悪しなんてわからないものですから。それが物作りですから!(諸説あります)
※作り終わった今は、全体をプリントアウトして、ぺいっ、って貼れば特に問題なかったことに気づいていますが、この時はとにかく文字を浮き出させたい! という思いに突き動かされておりました。
材料は、Cさんがロフトに行けばコーナーありますよと教えてくださったので渋谷のロフトで買ってきました!
足りないものは近所のホームセンターで買い、いよいよ作成開始です。
※紫と黒のうちわベース、黒・白・紫のカッティングシート、蛍光黄色の紙、うちわケース等
まずはネオン管部分です。
パーツごとにファイルをわけてプリントアウトした紙を貼り付けて、デザインナイフで丁寧に切り取っていきます。
ちなみに最初はスチレンボードを使うことを考えていました。
が、前述のとおり、うちわ作成に慣れていない愚かマンが用意したデザインは、とてもじゃないけどスチレンボードを切り抜くデザインになっていない……。
じゃあ、と保険で買っておいた蛍光ペーパーを切り抜くことにしますが、切ってみるとやっぱり物足りない。ネオン管っぽさがデザインのベースです。だから今回はどうしても立体感のある文字にしたい。
二次では本を出すほうのオタクのわたしさんは考えました。
最初から印刷所さんに頼めばよかっ……これが表紙だとしたらどんな加工をするだろう。
ニス盛り。
ニス盛りがしたい。
ネオン管部分をニス盛りは定石だもん、ニス盛りできたらいいのに!
しかし、手作業でニス盛りってどうやったらいいのかさっぱりわかりません。
そこでわたしさんは代わりに思いつきました。
ニス盛りがダメなら……ジェル盛りだ!!
※うちわとしてのありなしはわかりません
スチレンボードで失敗し、蛍光ペーパーで再トライ。
貼り付けに使うつもりで購入したスプレー糊がまさかの油性強力、細かいパーツに使うのに適してないものでパーツをダメにするなど、試行錯誤過程で何度かロスも出して、ここまでで2日目が終わってしまいました。
細かいパーツを何度も切り抜いていたので、久しぶりに腱鞘炎の予感もします。
最初は1日で終わると思っていたのに、まさかの3日目突入。
くそ~~、こうなったらやるしかない、だって自分が始めたことだから!
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3日目、カッティングシートや他パーツの切り抜きを進める。
前日、力いっぱいデザインナイフを握りしめすぎたせいで腕が筋肉痛になっています。
うちわの上に仮配置をしてみると、もう本気でこれでいいのかわからない。怖い。つらい。だが進むしかない。
ここで再び問題発生。
通販で購入した★のシールが、反射素材を使っていることが判明。
慌ててダイソーに走り★のシールを探すなどする。
どうしよう、使った素材より使わなかった素材の方が多くなってしまいそう。悲しみは尽きないけれど、ここまでくればあとは丁寧に貼っていくだけですからね。
もう仕上がりなんて気にしない……完成さえしてくれればそれでいい……。
※などと言いつつ、パーツ横の紙の厚みを黒く塗る加工などするわたしさん。性格がしつこくて細かいんですよね……。
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とまあ、だらだらと書いてしまいましたが。
じゃ~ん!!!
完成しました、応援うちわ初号機!!!!
正直もっと上手に作れた気がするとか、もっと効率よく作れた気がするとか、もっとかわいいデザインできたはずとか色々考えちゃいますけど、まずは完成させた自分を褒めたい。
アイドルの輝きに命を脅かされ、わが身の保身のために作ったうちわですが、自分の手を動かしたぶん、まあまあ愛着もわきました。
しかしこれ……応援うちわとして成立してるのかな……?
本来ならもっと誰かが作ったうちわをたくさん調べてから作ればよかったんですけど、やりたいな⇒やろう! がはちゃめちゃに短い人生を送っているので、作り終えてから「はて???(これでいいのか?)」って顔になりがちです。
まあでも、現地にいけばたくさん本物のうちわが見れますしね!!
二号機はきっともう少しまともなうちわになるはずです。
現地で、なんかダセーうちわ持ってるヤツいるな、ってなっても泣かない。まあ、たぶん命を守るのに精いっぱいでそんなこと気にしていられない。
実際作ってみたら結構大変だったので次は印刷所さんに頼むかもしれないけれど、それはそれとしてやっぱり何かを作るのは楽しかったです。
次作る時はもう少し視認性を考えて、遠くからでもわかりやすいうちわにしたいな~などと考えています。
さ~、三日間ソシャゲもなにもかも封印していたので解禁しよう!
まずは青野くんかな~、それともドッキリGP見るか……な……。
えっ、ウソでしょうちわって裏面も作るものなの!!?!??!
※裏は気合いが入ったら作ろうと思います……